平成28年9月28日  今年の夏も安比高原で!

この地球号は年々気候がおかしくなっています。7月中旬から9月下旬まで、実に約80日間今年の日本列島は酷暑にさらされました。ということで私は岩手県・安比高原に3往復・合計約20泊避難させていただきました。

ここは標高700メートル、大阪・東京の気温と比べ10度℃位涼しく、芝生に寝転んで星空観察していると寒くてセーターが必要です。
当リゾート施設はスキーゲレンデ約40本、ゴルフ場36ホール、タワー18階ホテル棟はじめ宿泊リゾートホテル、コンドミニアム多数、その他テニスコート、牧場など実に数百万坪。よくもまぁこんなでかい施設を造ったものといつも感心・感嘆するばかりです。
ゴルフ場も来年は日本女子プロゴルフ選手権など公式競技開催できる本格的なコース。スキー場もスキーヤーのアンケートでもう一度滑りたいコースのNo.1になっているなど、著名な設計家 亀倉勇作が精魂込めて設計された施設です。
この企画立案オーナーはリクルート創業者の江副浩正氏。彼は恐らく「人生の楽園」を作りここでゆったりと老後の人生を満喫したいと夢見ていたに違いない。
「好事魔多し」江副先輩はたまたま例のリクルート事件に巻き込まれ新規公開株譲渡にからみ贈収賄容疑で逮捕されるという事態に遭遇し、拘留期間も裁判期間も長期間に及び、その心労で若くして病死されるという痛ましい結果になってしまいました。私もリクルート事件の約1年前に江副先輩と二人きりで安比から東京までご一緒する機会があり、経営観などいろいろな話を承りました。当時は東北新幹線が大宮駅までしかなく、そこからわざわざ車で東京駅まで見送っていただきました。

江副さんの意向で安比高原のリゾート施設はリクルートから切り離され無借金で数十億円の現金をつけて、リゾート経営の専門会社に約20年前に無償譲渡されたとか。
それがまた最近中国の投資ファンドに転売されたようでこの巨大な施設さえも時代の流れに翻弄されています。世の無常を感じざるを得ません。
しかし、ここの従業員は江副さんの遺志をしっかりと受け継ぎ必至で頑張ってくれています。

翻って誠に規模は小さ過ぎますが、わが社も約3000坪の敷地にプレカット工場として最新鋭の全自動機械が所狭しと林立、その合間をぬう様にコンベアーの上を材木が走っています。

私の命も残りあとわずか。「この工場とも、また事業ともお別れの時が来る。」
一抹のさびしさと不安を覚えながら今日も工場を眺めていました。



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