平成27年9月18日  安保関連法案 成立

予てから国会へ自民党・公明党共同提出の安保関連法案がやっと衆参両議院で可決成立しました。
これに対する民主党など野党が取った品位を汚す反対態度にはただただあきれるばかりでした。
土壇場の福山哲郎議員の制限時間を無視した、口汚い反対演説には冷静な国民にはどう映ったのでしょうか? あれでは国民の共感は得られないというのが率直な感想です。
福山議員は男を下げました。国会の品位を汚した。と思います。
もっと格調の高い後世に残る感動的な演説をして欲しかった。と思ったのは私だけでしょうか?

戦後70年、世界は大きく変わってきております。
最近では、国境を越えた、国と国との戦争は極めて少数です。
90年代にはソマリアの部族戦争、アフリカのルワンダでは多数民族のフツ族が少数民族のツチ族を約20日間で80万人の人々を惨殺しています。
リビアのように崩壊してしまった国もあります。
旧ユーゴスラビアではチトーが亡くなり、冷戦も終わりイスラム正教徒とセルビア正教徒そしてクロチア人という三つの民族三つ巴の紛争を始めました。国と国との戦争も悲惨ですが、一国内の民族同士の争いはもっと悲惨です。
あちらこちらで大虐殺が起きています。

このような紛争が多発し、今や国連PKOの果たすべき役割は一層大きくなってきています。
日本に対する欧米諸国の期待も大きいですが、国連も日本ではPKOの本体業務は憲法上からできないであろうということはよく知っています。
日本に対する期待はいわゆる後方支援によって満たして欲しい。日本は近代的な運送手段を持っています。またそれに必要なエンジニアリング力を持っているので、そういった部門で国連PKOに力を貸してほしいと要望されています。

私達はイスラム国軍が女性子供を大量惨殺、強姦などの報道に知らぬ顔をしていていいのでしょうか? 日本が見て見ぬふりをする国でいいのでしょうか?
自国の自衛隊に守られながら国連PKOの後方支援をするというのは地球人として当たり前のことです。
安保関連法案に反対している人々・政党には地球人としての良心があるのか、「日本人は見て見ぬふりをしとけ!」というのか? と、いいたくなります。

一方、東アジア、南アジアで中国の進出は周辺国に大きな脅威を与えています。
日本も尖閣諸島など脅威に晒されているのはご承知のとおりです。
中国は沖縄も中国の古来からの領土だと主張し始めています。
この欄でも取り上げましたが、中国は中華思想に基づく覇権共産主義国家です。
スキあればということで戦後も西アジアでチベット国を数十万人の人々を公開虐殺して力でもって併合してきた国です。

中国はいざとなれば日本に木造船で1000万人の難民を送り込む、と言っています。その時日本人はどう対処するのでしょうか? 日本の警察力で到底及びません。

自衛権というのは個別的自衛権であれ、集団的自衛権であれ、その自国が持つ「自衛という基本的な権利で、欧米では憲法より重い権利」です。
そんなことを議論しているのは日本だけです。
中立国スイスはイタリア、オーストリア、ドイツなど先進国に囲まれた国です。我々からみれば軍隊など必要ないと思える国です。それでも国民皆兵制を敷き強大な軍隊を持っています。
永世中立国の宣言をしていますが、それは「自分の国は自分で守ります。」と宣言しているのです。
国民は自分の国を守ることに誇りを持っています。
スイスは25万人の軍隊。日本はというと30万人の軍隊。人口対比でいくとスイスは日本の15倍の軍隊を持っているということです。

平和は祈っているだけで獲得できません。積極的に作っていかなければなりません。
何もわからずただ「戦争反対!」のプラカードを掲げ、コンビニの弁当を食べ、職業はフリーター、海外留学はまっぴらゴメンの若者たち、こんな教育をしてきた私達の責任は重い。

日本人の中でも、「青年海外協力隊員」や「国境なき医師団」など、銃も持たず、守られもせず、危険にさらされながら海外でボランティア活動をされている人々が居られます。
私にできることは支援金の振り込み用紙が送られてくれば、その都度いくばくの支援金を送金する位しかできませんが・・・。



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