平成26年8月31日  今年8月真夏日記(2)「華厳の滝」

今年の夏8月は気温35度以上の猛暑日がゼロ。降水量が平年の5倍、日照時間が平年の半分、という異常づくめの気象でした。そうはいっても大阪の湿度は高く過ごしにくい日がつづきました。日本列島あちこちで記録的な豪雨に見舞われ、特に広島では大雨による地滑り・土石流などの土砂災害で70名以上の人が亡くなられるという痛ましい大惨事が起こりました。一人ひとり被災ご家族の悲しみを考えると心が痛みます。
このような危険個所は全国になんと五十数万か所あるとのこと。こういう危険個所をホッタラカシにして、世の中の目はいくら安全対策に万全を期しても原子力発電所の再稼働を絶対に認めない、という論理ばかりに行き、ずっと危険度の高い自然災害対策の方が後回し。どうも理解に苦しみます。
小泉元総理や細川元総理など原子力発電再稼働反対さえ言っていればかっこいいことばかりに唱え、国の借金が1000兆円を超え、日本の国力回復が原子力発電再稼働なしではできないことをどう考え、このような自然災害に対する災害対策との比較論? バランスを政治家として、どう考えているのか聞きたいところです。


8月20日はソプラノ歌手 高嶋優羽さんが、神戸三宮のクラシック音楽ラウンジ「ピアジュリアン」でリサイタルを開催ということで駆けつけました。
この「ピアジュリアン」音楽家の登竜門とも言うべきリサイタルラウンジで毎夜誰かが歌ったり、演奏したりしています。耳の肥えたお客さんが時には譜面を見ながら鑑賞したりしますし、拍手もあるかわりに、時には後から手厳しい批評なども聞かれる所です。今回もNHKの方がお忍びで優羽さんの歌を聴きに来られていたようです。
今回の優羽さんは私など素人には耳慣れない、大変難題なドイツ歌曲やフランス歌曲に挑戦されていました。
しかも全曲、譜面なしで歌われ、新しいジャンルに挑戦されている、暗記・暗譜だけでもすごい、その情熱・努力に頭が下がる思いでした。

8月23日からH医療グループ T先生のお誘いを受けて日光へ参りました。
宿泊ホテルは日本最古の名門リゾートホテル「日光金谷ホテル」。さすがに落ち着いたいささか古くさいホテルでした。案内された部屋がタバコの臭さが染みついており、部屋を変えるように依頼したのですが、またその返事がいくら待っても帰ってこない。…「お客さん、どの部屋も喫煙OKなので、どの部屋もタバコの臭いは同じですよ。」
「おい、君もここの社員やろ! このホテルは文化遺産にもなる名門ホテルやろ! しかも木造やぞ! もしタバコの不始末で火事になったら、しかも死傷者が出たらどうするんや! もっと社会的責任を自覚したらどうや! 君には決定権なくても上司になんぼでも言えるやろ! この文化遺産とも言えるホテルを君たちで守らないかんのと違うか!」「いまどき、こんなタバコ臭い部屋のホテル無いぞ!」
このホテルはどこか殿様商売的、上から目線的なところがあり、結局タバコ臭い、柔らかいベッド、風のきついエアコンをかけて寝ました。
このホテルの名誉のために、風呂・シャワー・トイレは綺麗に修理され、タオルなども清潔でした。西洋料理しかありませんが、メニューは定食が中心、味もまあまあというところでした。

8月24日は井上誠一設計の名門ゴルフクラブ・日光カンツリークラブ。さすがに重厚な落ち着いた雰囲気のゴルフ場でした。フラットで両側がきっちりと松の木が迫っている名ホールが続いていました。アウト9ホールしたところで、にわかに曇天となり雷が鳴り出し、やがて土砂降り。やっぱり山の天気。残念ながらプレー中止となりました。同伴プレーのT先生ご家族一行はその日のうちに東京へ帰られました。
私はというと折角「初めての日光」で、特に「華厳滝」をどうしても見学したいという思いから一人でこの名門ホテルにもう一泊することにしました。


「華厳の滝」。私は若い頃、亡父に良く叱られました。「お前の商売の仕方は華厳の滝をザルで受けてるようなもんや。何も残らん。商いは小さくてもええから、雨だれがポツリポツリ落ちてくるのをバケツかタライで受けるような商売をせよ。一晩でいっぱいになってるぞ!」
それから、ずっと「華厳の滝」を実際に一度は見てみたいという思いを持ちながら今日まで来ました。

中禅寺湖幸運にも天気は晴れ。
ホテルからの観光タクシー運転手の話では
男体山(なんたいざん)という火山の噴火で生まれた中禅寺湖の湖水が大尻川となって流れ出し、大岸壁から一気に落下する滝をつくったとのことです。
ホテルからタクシーで男体山の「いろは坂」という急な坂道をくねくね登ること45分。中禅寺湖畔に着きました。ここから落下する滝の高さは97メートル、落下幅7メートル、滝壺深さ4.5メートル、そして毎秒の落下水量は毎秒4トン(これは最近雨量が多いので普段の倍の水量とのこと)このような説明を受けてエレベーターは滝壺近くにたどり着きました。
華厳の滝 なんと、すごい迫力! 毎秒4トンの水が落下するさま、轟音、跳ね上がる水しぶき、そしてあたり一面に立ち上る霧。それは見事な日本一の名滝でした。



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