平成25年4月29日  今年のゴールデンウイークはパリへ(1)

「海外へ一人旅でもしてこうかなぁ〜。ゴールデンウィークはパリに居るわ!」
「おしゃれやろ!」 「えっ!お父さん、一人で?」 「私らも行くやないの!」
「早く予約すれば超割安よ!」 「旅行社使わずネットで予約するよ!」
「超割安はその代りキャンセルできないよ!」

知らぬ間にパリへの家族旅行の話がどんどん進み、抜き差しならない状態に追い込まれてしまいました。
そして、家内と次女の三人での旅となりました。


ほぼ満席のエアーフランスで、シャンパンを傾けながら、ipodを耳に、村上春樹の「羊をめぐる冒険」をめくりながらの13時間は思った以上に快適でした。
パリのドゴール空港に降り立ったのは午後7時ごろ、予めネットで予約していた迎えのワゴン車で取りあえず滞在ホテルへ向いました。

旧市内近くに入ると一般道路にある短いトンネルを通過します。

「このトンネルがダイアナ妃が事故死したトンネルですか?」
「いいえ違います。ここから近いセーヌ河沿いのトンネルです。」
「運転手さん!すいませんがそこを通ってくれませんか?サーチャージは払います。」
「そんなに興味があるのでしたら、ダイアナ妃が出発したリッツホテルの裏玄関から事故現場まで再現してさしあげますよ。」

私はやや離れた後部座席に座っていたため、運転手の説明をよく聞こえるよう、あわてて補聴器を取り出し装着しました。
「ダイアナ妃の車は真夜中、130キロのスピードが出ていたとのことです。私は70キロ位しか出しませんよ。それからダイアナ妃の乗った車はトンネルの入り口から数えて13番目の柱に激突しましたが、スピードも激突も再現はしませんからね。」

リッツホテルの裏玄関近くまで戻って、車は再び走り出しました。いくつかの交差点を曲がり、コンコルド広場の交差点からセーヌ河畔の直線道路に出ました。
「パパラッチに追われて運転を誤って激突したのか、助手席の男が強引にハンドルを切ったのか?パパラッチのカメラフラッシュに目が眩んだのか?・・・ また、事故直後 こんなパリの中心部のいつも空いてる道路で、まだ意識のはっきりしていたダイアナ妃を病院へ運ぶのに1時間以上もかかったのですよ。近くにいくらでも大きな病院があるにもかかわらずですよ。巷では他殺説がいまだにささやかれていますよ。」「当時ダイアナ妃は交際相手のアラブ人大富豪の子を身ごもっていたらしいですよ。」
「ここからがそのトンネルです!」
見通しの良いやや下り坂の平坦なトンネルです。中央分離帯には四角いコンクリートの柱が。 
「ゴオーッ!!!」補聴器を通して、金属音を混ぜながらけたたましいトンネルの反響音をあげながら、私たちのディーゼルのワゴン車はトンネルに突入していきました。
「13番目のこの柱です!」「ゴオーッ!」。
やがてトンネルを抜けると左側にセーヌ河越しに橙色にイルミネーションされたエッフェル搭が静かにたたずむパリの街でした。


私は以前からダイアナ妃の事故には大きな疑問を持っていました。
パリへ行ったら是非事故現場を見たいと思っていました。

1997年8月30日、午後8時30分、ダイアナ妃と交際相手のアラブ系エジプト人の大富豪の息子ドディ・アルファイド(41歳・彼の父はリッツホテルのオーナーでもあり、イギリスの有名な高級百貨店・ハロッズのオーナでもある大富豪)はシャンゼリゼで買い物をし、その後リッツの彼専用のスイートルームで食事していました。そして二人はパリの高級街16区にある彼のコンドミニアムに行こうとしていました。玄関にはいつも使用する彼の専用車メルセデス600Sを待たせていました。にもかかわらず何故か二人はリッツホテルの裏口からホテルのリムジンのメルセデス280Sに乗り込みました。運転手はリッツの警備係長、助手席にはアルファイド家のボディガード。
そして8月31日午前0時35分、事故が発生しました。
運転手とドディ・アルファイドは即死し、ダイアナ妃と助手席のリース・ジョーンズは共に重傷を負った。二人は何故か遠くのピティエ・サルペトリエール病院へ運ばれ、午前4時ごろ医師団はダイアナ妃が亡くなったことを告げた。しかしリース・ジョーンズは現在も生存している、とのことです。
リース・ジョーンズは口が聞けなくなったのか、語ろうとしないのか口をつぐんだままだそうです。

ダイアナ妃は事故直後は意識もはっきりしており、救急隊員に <Leave me alone><Oh my God> などと対応していたそうです。

パリ警察は運転手のアルコール濃度0.175酔っ払い運転として処理しています。しかし彼の家族や彼の長年の友人や、その晩早くに会った人々により強く否定されています。

ダイアナ妃とドディは当時そんなにパパラッチの追跡をもう恐れていなかった。
パパラッチに扮して二人の車を追いかけてきた偽パパラッチ集団が居るのではないか。
パパラッチの事故写真がすべて没収されている。車を追いかけたカメラマンは居るが、全く報道写真も存在しない。

ダイアナ妃は身ごもっており、その子供はイギリス王位継承者ウイリアム王子と兄弟になり、父親がイスラム教徒であり、イギリス王室からは厄介な問題が起こることを恐れていた。

フランスでは救急車には必ず医師が同乗しており、適切な処置をすることになっているのに、応急処置だけで現場を立ち去っているらしい。

救急車は深夜の道路を時速40キロで運転し、何故か現場から離れた病院に運ばれている。
その所要時間は1時間以上もかけている。

パパラッチに扮したカメラマンがトンネル内で突然前方に割り込み強力なフラッシュで異様な閃光音をはっしたのが確認されている。この白いフィアット・ウーノの運転手がいまだに当局に出頭していない。この閃光は軍事目的にも使われる一瞬視力を奪ってしまう強力なレーザービームのようなものではなかったのか?

その他 いろいろな噂があるようです。

ということで私たち家族のパリ旅行は始まりました。




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