平成22年5月31日  いかりスーパーマーケット

さる5月17日、ロータリークラブでまた私に卓話の順番がまわってきました。
今回は日頃ご懇意いただいている高級スーパーとして有名な「いかりスーパーマーケット」の行光博志社長様にご講演いただきました。





 テーマ ”製造小売としての「いかり」”

 いかりスーパーマーケット代表取締役社長  行光 博志 氏


私どもの事業は日々皆様のご愛顧を頂く職種です。
私は昭和11年生れですので70歳を超えていますが、現在も現役で頑張っています。生れたのは岡山県、高校卒業後、兄の仕事に見習いで入ったのは、兄が神戸で洋菓子の製造卸売業を始めて4年目でした。
一生懸命やってみると非常に面白くて、熱中したことが思い出されます。その頃、スーパーマーケットがあっちこっちででき始めた時期でもありました。私どももお誘いを受け、色々な業種の方が始められて、雨後の筍のようでした。「スーッとできて、パーツと消える」とも言われました。何とかして生き延びなければ…という気持ちで頑張った甲斐があって今日で49年間続けさせて頂いています。大阪駅、阪急三宮駅地下、芦屋店と色々な地域に23店舗の展開となっています。

塚口店を開店したのが昭和36年、競合店が次々とできる中で、財力も人材もない私どもは12年間一店舗だけにし、東京の紀ノ国屋さんにご指導頂くなど、随分お世話になりました。紀ノ国屋さんとは日本セルフサービス協会で知り合い、この協会で現在のスーパー業界の色々なノウハウを知り得たと思います。私も5年間会長職を務めさせて頂きました。その間、色々と勉強させて頂いて、外国に行く機会も多く、私どもの店の機能の幅が段々と広がって、製造小売と併せて商品の輸入部門もできました。それによって面白い品揃えとなり、現在もイタリアなど色々な国に出掛けて自分で見て、味見して、美味しいものがあれば持ち帰っています。このようにして自分で納得のいく店作りを進めています。

新しく店を作る時には、思い入れが出てくるもので、3号店を芦屋に作った時は、ちょうど外国の事情を勉強している最中で、フランス料理、中華料理も売りたいという思いでおりました。芦屋あたりから塚口の店まで来て下さるお客様に、「芦屋か御影に店を出して頂けませんか」と、土地の候補地までご紹介頂いたこともあり、そんな中で芦屋店開店が実現しました。

仕事を展開していくうちに、材料だけを売っていたのでは面白くないと始めたのが中華料理屋です。美味しい中華料理を食べようと思うと神戸まで行かなければならない、西宮あたりで食べられる店があってもいいかなと、コックさんを探しました。そのうちにスーパーの品揃えも、あんなものを売りたい、こんなものがあったら.とい
う思いで、一つひとつ製造部門を増やしていって、現在やっているのはパン・洋菓子、アイスクリーム、和菓子、洋総菜.中華総菜、和総菜、麺類、ブイヨンスープ、うどんつゆや煮物だし等々です。酢も工場で作って自家製酢のお寿司をと考えているところです。豆腐や油揚げ、これも皆様方にごひいき頂いています。
また、美味しい卵が段々消えていって、これではいかんと思って始めたのが有精卵です。有精卵は味も良く、鶏を5,000〜6,000羽飼っています。卵はいかりの中でも人気商品で、毎日4,000〜5,000個を残さずお買い求め頂いています。豚肉については、黒いバークシャーを200数十頭飼っており、飼料は当工場から出るケーキやパンの切れ端、野菜端を食べさせています。

スーパーマーケットという仕事の中で私どもが目指したことは、上品質に特化した食品専門スーパーになりたいということでした。
小さくても徹底して上品質をということでやっております。二つ目は、広く世界に目を向けて品揃えをすることです。日本人は世界中のものを召し上がりますので、早くからそういったテーマを持っています。また、物を作るところから出発した関係もあり、お客様のご意見を聞きながら進めていこうということで製造部門を増やしてきました。


いかりの袋は、今から30数年前、芦屋店開店の時から、お客様が持ちやすい袋ということでご用意しており、20kgまで大丈夫です。皆様にいかりの紙袋を持ち歩いて頂くことでPRにもなりますし、無駄にもなりません。また、我々から差し上げるものが何もないということで毎年カレンダーを作っています。カレンダーの絵は日本でも有数な方にお願いし、ご好評いただいております。

スーパーマーケットに与えられた厳しい状況というのは沢山ありますが、その中で一番難しいのは表示管理の問題です。表示管理士という資格をとった社員は100人を超えていますが「あっ、しまった」ということが起こってしまいます。特に今は安全安心が求められており、最も力を入れて努力を重ねているところです。

私は70歳を超えて、あと10年間生かしてもらったら、何回ご飯を食べられるだろうかと考えたところ、一年に1,095回、10年で10,950回で我々が担当させて頂いている食品、飲料の製造販売において、「食べ損じた」ということのないような商品を販売させて頂けるよう努力し、日夜励んでいるところです。品質を良くしながら、コストを下げる努力もしていますので、これからもよろしくお願い致します。

本日はありがとうございました。





行光社長様、有難うございました。
私は以前から大の「いかりファン」で三度の食事もほとんど「いかり」さんのもので賞味させていただいております。
これからもよろしくお願いします。


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