平成22年1月27日  長期優良住宅について

●まずは、国土交通省の長期優良住宅についての資料です。クリックでブラウザで表示又は、ダウンロードが始まります。
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平成21年度木造住宅関連施策について
ファイル名:choyujyu.pdf(PDF形式 約7.7MB)


※協力:社団法人大阪府木材連合会
※出典:国土交通省住宅局木造住宅振興室 資料



●次に素人ながら、国土交通省の公表している長期優良住宅についての Q&A を作成してみました。


Q: 長期優良住宅とはどんなものでしょうか?

A:

国土交通省(金子一義大臣)は平成21年2月、“長期優良住宅の普及の促進に関する基本的な方針”を公表しました。
これは住宅を長期優良住宅としての住宅の品質基準を引き上げることにより、住宅寿命の長期化・環境負荷の低減・住宅の資産価値の向上を目指そうとするものであります。
国土交通省ホームページ http://www.mlit.go.jp/ に詳しく掲載されております。
鳩山政権になり、内需拡大の起爆剤として住宅投資を位置付けており、2009年度の第2次補正予算にも住宅版エコポイントやフラット35の拡充(金利1%10年間引き下げ)を盛り込んでいるようです。更に2010年度予算案にも良質な住宅ストックの形成を目指す方針のもとに長期優良住宅の普及を促進する施策を打ち出しています。



Q: 長期優良住宅の認定を受けるとどのような特典があるのでしょうか?

A:

住宅ローン減税の増額、登録免許税、不動産取得税、固定資産税の軽減。住宅ローン金額の供給支援などさまざまな助成があります。
詳しい情報は 国土交通省ホームページ 「長期優良住宅法関連情報」http://www.mlit.go.jp/jutakukentiku/house/jutakukentiku_house_tk4_000006.html に掲載されています。
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持ち家に関する補助事業として木材の活用を促進する「木のいえ整備促進事業」で中小工務店の長期優良住宅には最大で100万円を補助(一般型)と産地証明
などがされた地域材を柱、梁、桁、土台の過半に使用することにより更に20万円が補助されることになっています。本件に関しては、5000戸をもって募集は既に終了しましたが、近々また募集される予定と伺っております。

更に、国の木造住宅促進事業として、国土交通省木造住宅振興室が窓口となり、年間供給戸数50戸未満の中小住宅供給業者に対して、建築費用の1割未満且つ1戸当たり100万円を上限として支援されます。



Q: 長期優良住宅の認定基準はどのようなものなのでしょうか?

A:

まず《劣化対策》として、数世代にわたり住宅の構造駆体が使用できること。
通常想定される維持管理条件下で構造駆体の使用継続期間が少なくとも100年程度
となる措置。となっています。
木造の場合
〈1)床下及び小屋裏の点検口を設置すること。
(2)点検のため、床下空間の一定の高さを確保すること。

《耐震性》
建築基準法レベルの1.25倍の地震力に対して持ちこたえられることが要求されています。

《維持管理》
構造駆体に影響を与えることなく配管、内装、設備の入れ替えが容易に
できる措置が取られていること。ライフスタイルの変化等に対応して間取りの変更が可能な措置が講じられていることなどであります。

詳しくは「長期優良住宅法関連情報」http://www.mlit.go.jp/jutakukentiku/house/jutakukentiku_house_tk4_000006.html ページの“国土交通省の長期優良住宅の認定基準(概要)”を参照下さい。
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当社のプレカット受注物件にも長期優良住宅認定物件も増加してきております。現状、柱も105角、土台も米松注入防腐材、梁桁もヨーロッパ産RW又はWW集成材で充分設計の先生も対応されておられます。



Q: 認定をうけた人にどのような義務が発生するのでしょうか?

A:

認定には保全管理計画の提出が必要ですが、この計画に基づいてメインテナンスを行い、このメインテナンスの状況を記録を保存することが義務づけられています。
国土交通省「長期優良住宅法関連情報」ページ http://www.mlit.go.jp/jutakukentiku/house/jutakukentiku_house_tk4_000006.html の「認定長期優良住宅における、記録の作成と保存について」を参照下さい。
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Q: 現状(平成22年1月現在)の実施状況は?

A:

一戸建て住宅に急速に広がりを見せています。
国土交通省は平成22年1月の長期優良住宅の認定戸数を5524戸(このうち戸建てが5507戸)と発表しました。



Q: 住宅購入者のニーズは本当に100年も持つ住宅を欲しがっているところにあるのでしょうか?

A:

プレカット材を供給する側の私見から申し上げますと、今の住宅購入希望者はそれより使い勝手の良い、ローン支払の少なくて済む低価格の良質な住宅を希望しているようです。改築ではどうしても不満足が残ります。
そして二代、三代先のことまで考えて購入する人は皆無に等しいでしょう。現存する古い立派な既存住宅も改築よりもやはり一旦取り壊して新築することにより、自分の好みに合った気分一新した新しい家に住みたがっているのが実情です。
古い住宅を間取りを変更し、設備内装を一新するには手作業で解体しなければなりません。解体機材を持ち込み解体するより解体費用が高くつくといった問題点も浮かびあがっています。さらに駆体だけにしてしまうというのは、新築で言えば結局プレカット材木を持ち込み上棟した状態までです。プレカット材木の価格は住宅価格の中では、わずか10%程度の割合しか占めていないのが現状です。プレカットは非常な競争のもとにCAD・CAMを駆使した徹底的にコストグウンされた産物であり、従って新築の方がはるかに安くつくという現実に直面してしまいます。
また、地球環境炭酸ガス削減の観点からも木造住宅は新築することにより炭酸ガスを固定化できる、循環型地球環境保護に大いに役立っているのであります。当社のサイト内の「地球温暖化と木材」をご参考にして下さい。
しかし、本件に関しての発想の原点である200年住宅の是非はともかくとして、住宅の品質レベルを向上させていくことは、私たちの使命であり、長期優良住宅は大いに歓迎するものであります。
そして長期優良住宅の仕様が、一般の木造住宅すべての標準仕様と急速になっていくものと思われます。

※本件記載に関しての訂正すべき点をお知らせ下さいませ。





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